文章が苦手な人(僕も含めて)は書く準備をしていません。
(学校で書く準備を学んだ記憶はありませんが)文章は、いきなり書くものじゃないらしいです。
でも書く準備って方法が分からないですし、めんどくさいですよね。
そこで今回はwebライター必読本《新しい文章力の教室》より、「構造シート」を紹介。
簡単に作れて、70点の文章が書けちゃいます。70点もとれれば上出来ですよ。
目次
「構造シート」でプラモデルのように作文
くどいですが、作文するには準備が必要なのです。準備するものは「事実」と「構造」。
この「事実」と「構造」の2つを準備するだけで、70点の文章になるそうです。めんどうですけど、ちゃんと準備。
具体的になにをするのかといいますと、「構造シート」を作ります。構造シートを作ると、文章のテーマ、切り口、伝える順番、伝える量まで決まります。
さっそく作ってみましょう。
構造シートの作り方
① ノートに事実(文章の要素)を書く。箇条書きでOK。
② 書き出した事実の中から主眼(テーマ)を選ぶ。その文章の切り口になる。
③ テーマをノートの上の余白に書く。
④ テーマにそぐわない事実を削る。
⑤ 事実を伝わりやすい順番に並び替えて、次のページに書く。
⑥ それぞれの事実の重要度をABCでランク付け。さらっと or がっつり紹介?の判断に。
これでもう70点。
ちなみに《新しい文章力の教室》では構造シートは手書きで作るべしといっています。パソコンやスマホだと作業中に文章を書き始めちゃうから、だそうです。
「事実」は「5W1H」で不足をチェック
事実を用意するときは、難しく考えずに「伝えたいこと」を書き出しましょう。
たとえば、
● 昨日、田舎のカフェに行ってきたよ!
● 評判がよくて、前から行ってみたかった。
● 車で1時間。
● お店の中はアンティークがたくさん。
● マスターと奥さんで経営してる
● メニューはなんと5つだけ!
● おすすめは特製ブレンドコーヒー
● 場所はここ
● 営業時間、定休日
● 感想
といった具合です。
そして、持っている情報を5W1Hにあてはめてみると、
● Who(誰が):私が
● What(何を):田舎のカフェにいった
● When(いつ):昨日
● Where(どこで):田舎
● Why(なぜ):評判がよかったから
● How(どうやって):ドライブ
このように、情報に不足がないかチェックできます。
それと、うそを伝えちゃいけませんので事実確認をしっかりと。
《うまく はやく 書ける文章術》では情報の集め方を「あっち情報」と「こっち情報」の2種類にわけて紹介しています。
いい文章には無駄がない
テーマ(主眼)からそれる事実は、要らない情報=読みたくない文章です。
だから構造シートの手順④で、テーマにそぐわない無駄な事実は削っています。
ブログでは、テーマにそぐわない事実を別の記事にするといいかもしれません。
「構造シート」を作れば、文章を書いたも同然
完成した構造シートは、テーマに沿って事実が順序よく並んでいます。
無駄な情報もありません。
つまり、文章がほぼ完成しているわけです。
あとは事実をつなげて文章にすれば、70点の文章のできあがり。
(この記事は構造シートを作って書いたのですが、70点に届いていると思いますか?)
構造ができれば、音声入力も簡単
【2018年5月追記】
音声入力は、キーボードより、はやくて簡単です。音声入力の精度があがり、あなたが思っているより正確に、文章ができあがります。
「話しながら、文章を考えるのはムリ!」と思うかもしれませんが、実は文章の構成ができていれば、音声入力は簡単なんですよ。
残り30点は「脳」「目」「耳」でとれ
先ほど「文章は事実と構造で70点とれる」といいましたが、残りの30点が何か分かりますか?
答えは「言葉づかい」です。
たとえば、
〜〜〜しました。
・・・しました。
@@@しました。
といった部分を修正します。推敲ともいいますね。
この推敲は「脳」と「目」と「耳」の3つの視線で読み返すのが基本です。
ざっくり説明すると、
●「脳」:違う意味に読み取れる文章になっていないか?
●「目」:同じ文字の連続や、別の単語になっていないか?
●「耳」:同じ音韻の繰り返しや、発音しずらい語句が連続してないか?
の3つの視線から3回読み直せば、80点くらいになるみたいですよ。
また、1つ修正したら最初から読み直しましょう。
それが読者の気持ちを知る第一歩、とのことです。なるほど、、、
まとめ
まずは構造シートで書く準備。準備だけで70点もとれちゃうんですよ?やるしかない。
《新しい文章力の教室》では構造シートを卒業するまで約2年といっています。
「2年もかかるのか」と思わず、「2年で卒業できるのか」と前向きに。
文章が苦手な方、これ1冊でいいので買ってください。
まさに教科書。これが文章力の教室です。