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【要約・読書メモ】人に頼む技術 コロンビア大学の嫌な顔されずに人を動かす科学

図々しくも清々しく。後ろ髪を引かれるそうな素振りは一切なく、人に頼んで、人を動かす。そんな人が、あなたの周りにも一人はいないだろうか。

人を動かす。それはつまり、頼むことだ。人が、人に、頼む。人間関係だ。人に頼むことは、すなわちコミュニケーション能力ともいえて、得意な人も、苦手な人もいる。頼みたくないわけじゃない。頼みたくても、後ろめたく感じて、最初の一言が出てこないのだ。

できれば、頼みたい。快く頼みたい。頼んだ方も、頼まれた方も、嬉しそうに仕事ができるような振り方をしたい。そんな人に向けて、個人のコミュニケーション能力に頼らず、科学の根拠をもって、人に頼む技術を向上させるのがこの書籍だ。

買う前にどんな内容なのか知りたい人へ、軽くポイントをまとめてみた。参考になれば幸いだ。

要約・ポイントまとめ|人に頼む技術 コロンビア大学の嫌な顔されずに人を動かす科学

人間は助けたがり屋

誰かを助けることは、気持ちが良いと、たいていの人間は知っている。ちょっとした小さな仕事をしてあげただけなのに「本当にありがとう! 助かった!」と感謝されると、また誰かを助けたくなる。自信にあふれ、自尊心を高められる。人間は、助けたがり屋だ。

だのに、手を差し伸べるのは苦手である。相手が本当に助けを求めているか分からないから、助けていいのかハッキリしないから、声をかけるのが怖いのだ。

強めに揺れる電車の中で、ふらふらと立っているご老人をみかけて、「席を譲りますよ」と言えないのは、「年寄り扱いするんじゃない!」と言われて、断られるのを恐れている心理が働いている。

助けたい人間はたくさんいる。助けて欲しい人間もたくさんいる。しかし、両者の間には、いくつか越えなければならなハードルがある。助けたい人間と、助けてほしい人間を、言葉でつなぐこと。

必要な助けを得るための4ステップ

相手も自分も、気持ちよく仕事をするには、以下の4つに気をつけて頼み事をする必要がある。

  • ステップ1 相手に気づかせる
  • ステップ2 助けを求めていると、相手に確信させる
  • ステップ3 助ける側は責任を負わなければならない(相手に責任感をもたせる)
  • ステップ4 助ける人が、必要な助けを提供できる状態でなければならない(忙しい人から助けを借りる自覚をもつ)

ステップ1と、ステップ2は概ね同じこと。助けを求めているなら、それをハッキリと言葉にして伝える。前述した電車の例えもそうであるが、ご老人が席を譲って欲しいから分からないから、声をかけられないのだ。相手が助けて欲しいかどうかは、言ってもらわないと分からない。反対に、こちらが助けを求めるときは「助けて欲しい」とはっきり言葉にする必要がある。

そして、相手に責任感をもってもらう。「誰か助けてください」と声をあげても、誰も助けてくれない。「あなたに助けて欲しいのです」と1対1でつたえて、助ける側に責任を負っていただく。ここでいう責任とは、悪い意味ではない。心地の良い責任感であり、わたしがこの人を助けなければ! と意気込ませ、ある種のヒーローになってもらうことを示す。

ステップ4。人間は、誰だって忙しい。多忙なひとに助けてもらう3つのテクニックを活用しよう。1.何を求めているのか、どの程度の助けが必要なのかを、はっきりと詳しく説明すること。2. 妥当な量の助けを求める。3. 求めた助けとは違っても、受け入れて感謝する。3つともヘビーな内容なので、それぞれの詳しい説明を省かせていただく。内容が知りたくなったら、書籍を購入してみて欲しい。実践的で、明日から活用できるテクニックだ。

ポイントと思った部分をご紹介しました。これ以外にも、「やってはいけない頼み方」や、「断られる理由トップ4」などなど、とにかく実践的な内容が多く紹介されている。

人に頼むことに、自信がつく1冊|人に頼む技術 コロンビア大学の嫌な顔されずに人を動かす科学

人に頼むことを主題にした書籍は、ほかにもある。D・カーネギーの「人を動かす」が有名だ。カーネギーの「人を動かす」では、道徳を説くように、人を動かす方法を紹介している。相手に真に興味をもち、尊重し、褒め称え、まずは自分を好きなってもらう。仕事の頼み方というよりも、人生を豊かに生きていく原則にちかい。

その点で、「人に頼む技術 コロンビア大学の嫌な顔されずに人を動かす科学」は、目の前にある仕事を、どうやって人に頼むかにフォーカスしている印象だ。実践的で、手順書にちかい。

コロンビア大学の〜と書籍名にあるとおり、科学的な根拠をまじえて話が進む。ちゃんとした根拠がある、人に頼む技術を習得できるから、自信がつく。これが一番の収穫になるだろう。人に頼む、その最初の一言を発するのが、いちばんの山場だ。その山を超える勇気をくれる1冊だ。

編集後記

こういった書籍は、薄っぺらなことが多い。たった一人が「自分の経験で編み出した技術」と語るものが多く、肝心の内容は再現性が低い。

そんな通説をぶっとばして、コロンビア大学の研究成果をひっさげ、さまざまな科学的実験と、大量のデータをもとに、人に頼む方法を一般化した書籍で、かなりの文章量だった。海外の書籍らしく、小さいストーリーがところどころに挿入される。楽しみに読むのもよし、要点だけ読みたい人は飛ばしても理解できるようになっている。

D・カーネギーの人を動かすといっしょに読むと、さらに理解が深まるだろう。

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引用書籍

ハイディ・グラント (2019年). 人に頼む技術 コロンビア大学の嫌な顔されずに人を動かす科学 徳間書店

デール・カーネギー (1937年). 人を動かす 創元社

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作家。1994年生まれ。北海道育ち。ライターと、ウェブマーケターの2足のわらじをはいた、おじさんのような顔をした若造。

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